森の木遺跡

森の木遺跡
2010年7月25日森の木遺跡に行きました。
到着が16:30だったので、残念ながらとっくに現地説明会は終了し、だれもいませんでした。

遺跡は高速道路予定の丁度真下です。
看板の向こうに見える所が高速道路の工事途中部分です。
すぐ近くを大越川が流れ、県道603号が沿っています。

名称 森の木遺跡
住所 大分県佐伯市大越(県道603号沿い)
駐車場 ?(工事現場の駐車場)
調査概要 大分県埋蔵文化センターホームページより。森の木遺跡は、佐伯市大越に所在し、大越川左岸の河岸段丘上に立地します。平成10年度に当センターが県道赤木吹原佐伯線の改良工事に伴って発掘調査した箇所の隣接地にあたります。今回の調査では、中世〜近世と縄文時代の集落跡が見つかりました。中世〜近世の集落は、室町時代(14〜15世紀)頃と江戸時代(17〜18世紀)のものと推定されます。縄文時代の集落は、早期(約一万年前)と前期(約8000年前)頃に営まれたことがわかりました。
検出遺構 大きく、中世・縄文時代前期・縄文時代早期の3時期の遺構が確認されました。中世〜近世の遺構は、調査区西側を中心に掘立柱建物跡と柵列跡が確認されました。柱穴からは、回転糸切りの土師質土器(皿)が出土しています。縄文時代前期の遺構は、アカホヤ火山灰層の上層に確認された焼土坑があります。縄文時代早期の遺構は、集石遺構が確認されました。集石遺構は、縄文人が調理場として使用したものであり、被熱を受けて赤くなっているものもあります。
出土遺物 縄文時代と中世の遺物が確認されていますが、大半は縄文時代の土器と石器です。縄文時代の土器は、縄文時代早期の楕円形や山形の文様のある押型文(おしがたもん)土器をはじめ、縄文時代前期の轟(とどろき)式土器が出土していることから長きにわたって当遺跡に人々が生活をしていたことがわかります。石器は、狩猟に使用した打製石鏃(石の矢じり)や打製石斧(土掘り具)・石刃・楔形石器・敲石(たたきいし)や台石(ドングリなどを磨りつぶすために使用)など多種多様なものが出土しています。
調査のまとめ 現在、調査の中盤ですが遺跡のおおよその性格がわかってきました。森の木遺跡には、縄文時代早期・前期の集落と中世〜近世の集落が営まれていることがわかりました。特筆すべき内容として、縄文時代早期の集石遺構とともに姫島産黒曜石の石核が出土しました。直方体に近い形で、重さは4kg程度です。森の遺跡と姫島は、約100km以上離れています。佐伯の縄文人はどのようにしてこの石を手に入れたのでしょうか?・・・様々な状況が想起されます。みなさんも一緒に考えてみませんか。

現地説明を聞くことが出来なかったので、私の推測ですが。
柵列跡?

集石遺構(調理場跡)?

集石遺構(調理場跡)?

掘立柱建物跡?

パノラマ写真。なんか合成間違いをしたのかな。でもこんな感じでした。